ウィークリー・メッセージ 2015第18回
「復活節第4主日」
今日の福音で、イエスは自分をよい羊飼いだと言います。
イエスと私たちの関係を羊飼いと羊たちの関係で表しています。初期キリスト者は、イエスが亡くなっても、神の中に新たな命として復活したという事実を信じました。これはイエスの死に対する彼らの信仰です。イエスの死は復活へ行くために自ら命を与えた結果であると信じました。
高松教区司祭 宋 亨根
また、良い羊飼いの対極にいるのは雇い人です。雇い人は羊たちの安全には関心がなく、羊たちより自分の安全が最優先とします。これは、神に従う人の生き方と
自分に従う生き方を示しています。自分に従う人は自分の基準で神を作り出します。その人たちは教会のために奉仕すると言いながら、実際には、自分の利益のために神を利用してしまいます。今日の福音はそのような姿勢は雇い人だと指摘します。善であり、良い牧者である神は丁寧に人々を見守ってくださいますが、雇い人は自分自身をもっとも大切に思っています。
今日、イエスは言います。
「わたしは命を再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛してくださる。」自分だけがよくなって名誉を享受するための生き方ではなく、周りの人を大切にし、隣人のために、自分を与え、仕えるものとなる生き方を神は愛しておられるということです。
雇い人は自分を中心に自分の利益を最優先に考え生きます。 しかし、良い羊飼いであるイエスに従う人は、自分を必要とされるところで仕え、隣人にその愛を伝えます。
それが神の子として、主の命に生きる道です。世の中でそれを実践することはけしって簡単なことではありません。しかし、神を信頼して神とともに歩み、努力し、良い牧者である神に従う人になれるように、今日も祈って参りましょう。
アーメン
宋 亨根