ウィークリー・メッセージ 201551

 

布にくるまっている乳飲み子に思う事」

 

 小豆島教会担当司祭 岩ア 武        

 「主の御降誕、クリスマスおめでとうございます。
「…あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう…
布にくるまっている乳飲み子の姿は、やがて大人になり、死んで墓に葬られる姿を現していると、昔の絵や彫刻の説明を通して、そう教わりました。暗い、洞穴の様な墓の中に葬られる。そこは、絶望と、嘆きと、悲しみ、恐怖…闇の力が支配する死の世界。
しかし、主キリストは、そこに留まることなく、その死を打ち砕いて、私たちの為に、私たちを救う為に復活されました。お生まれになった幼子の姿の中に、その降誕の出来事の中に主の受難、十字架の死と復活があります。人間を救う為にひとり子さえ惜しまれない神の愛の勝利がそこにあります。幼子イエスがお生まれになった馬小屋自体も墓の様。そして、それは、アダムとエバの罪によって私たち人間が陥っている状態を現しているのでしょう。しかし、それを受け入れてそこに、その中に主はお生まれになりました。そこにおられます。どんなに闇の力がそれを消そうとしても消えない光のように、私たちを見捨てることなく救う為に共に居て下さる方です。

カトリック小豆島教会
担当司祭 岩ア 武


 

                 

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