ウィークリー・メッセージ 201633

 

恐れるな

 

 小豆島教会担当司祭 岩ア 武  

 

 書の中にこの「恐れるな」という言葉は、366回出てくるそうです。
まるで、主が1年中毎日毎日途切れることなく私たちに語り掛けて(叫んで)いるかのようです。主なる神から見れば、それぐらい私たちは、恐れているという事でしょう。これは、怖がりの人、気が小さい人、心配性な人、何か大きな問題を抱えている人…の話ではありません。私たち皆、大なり小なり恐れを持っています。


恐れは「死」に対するものです。勿論人は、様々なものを恐れますが、それ等が「死」を連想させるからでしょう。主イエス・キリストも同じように様々な「死」、恐れ、苦しみがありました。特に受難、十字架。そしてそれを通りました。


主イエス・キリストは、十字架の死の後三日目に復活されました。私たちの「死を打ち砕き」。それは、私たちが恐れず互いに愛し合うように。


普通では考えることができない、この主人が僕たちに給仕する場面ですが、主イエス・キリストをよくあらわしていますし、また、「ミサ」を思い起こさせます。婚宴から帰ってきた主人は、まさに死に勝利したキリストで、その勝利の恵みにミサの中で与からせて下さいます。ただ、それを受ける私たちは、神が愛をもって準備して下さった機会だと信じ注意しているでしょうか。


「小さな群れよ、恐れるな。あなた方の父は喜んで神の国をくださる。」

この言葉がむなしく響く言葉となりませんように。


小豆島教会担当司祭 岩ア 武

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