ウィークリー・メッセージ 2016第43回
「待降節」
高松教区事務局 助祭
谷口 広海
待降節は2つの意味を持っています。第1に、幼子イエスの受肉を祝う降誕の祭典の準備期間であり、またそれを通して、終末におけるキリストの来臨の準備と待望へ心を向けるときでもあります。それは愛と喜びに包まれた待望のときでもあるのです。
この新しいA年の待降節は、11月26日の「前晩の祈り」に始まり、主の降誕の「前晩の祈り」の前に終了します。
待降節の間、家庭や聖堂には緑色の輪に4本のローソクを立てたアドヴェント・クランツを置き、主日ごとに火を灯しながら心の準備にも備えます。
第1主日、濃紫のロウソク、待降節の典礼の性格がよくあらわれる悔い改めと償い。
第2主日、薄紫のロウソク、新たな心とだんだん近付いてくる主の再臨を待ち望む希望。
第3主日、桃色のロウソク、主の降誕が近付いたことを喜ぶ心
第4主日、白いロウソクはこの世の闇を照らす救いの光として来られるイエス・キリスト
を表わしています。
常緑の枝でロウソクを飾るのは、私達に降る永遠に変わらない神様の新しい生命を表わそうとしています。
第1主日の集会祈願は、待降節における私たちの心の在り方、その希望を
“父である神よ、あなたは救いを待ち望むすべての人と共にいてくださいます。待降節を迎えたわたしたちの心を照らして下さい。争いや対立が絶えないこの世界にあって、キリストの光を頼りに歩んでいくことが出来ますように”という祈りによって表しています。
わたしたちもこの待降節の間、光であり、平和の君である幼子イエス様を心からお迎えし、突然の主の来臨にも相応しく備えることが出来る恵みとちからとを願って参りましょう。
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