ウィークリー・メッセージ 2016第47回
「夜空に大きな光が輝きました」
徳島教会担当司祭
イスマエル・ゴンザレス
皆さん、クリスマスおめでとうございます。
今日世界中の街々は、いろいろなデコレーションでクリスマスツリーが飾られ、特別に用意されたイルミネーション、並木道にも色とりどりの電球が光輝いています。
家庭では、すべての家族がケーキのまわりに集まり、クリスマスキャロルを歌ったり、友人たちといっしょにプレゼントの交換をします。
キリスト信者は、教会に出掛けて馬小屋の前に集まります。
今日世界中の人々は何を祝っているのでしょうか。
なぜ、すべての家族が集まるのでしょうか。
この夜、キリスト信者は何を祝っているのでしょうか。
闇の中を歩む民は、大いなる光を見、
死の蔭の地に住む者の上に、光が輝いた。――イザヤ書9:1
私たちは誰でも暗闇を怖がっています。暗闇では、何も見えず歩くことができません。
道も位置も方向もわかりません。
光は、日常生活に安全を与えています。自分がどこから来てどこへ行くのかわかります。
数年前、ある友人の漁師は、瀬戸内海で漁をしている時、方向を見失いどちらに行けば港があるのかわかりませんでした。真っ暗な海の上で一人舟を進めている時に、彼はパニックになりました。2時間が過ぎ、やっと港の灯台を見つけました。彼はとてもよろこび「救われました。」と叫んだのです。
今日、世界中の御心に適う人たちのためにベツレヘムで光が輝きました。
長い間イスラエル人に約束された救い主メシアの誕生が実現しました。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」――ルカによる福音書2:10-12
と、天使が羊飼いに告げました。
世界中の人々はどのような暗闇に迷っているのでしょうか。
不正。不正な取引やはたらきによってたくさんの利益を得ている人がいるが、多数の人々は持金が少ない。
飢餓。世界人口の3分の2は貧困でいつも空腹の状態にある。その地域の状態は、孤立し助け合いもできずにいる。
暴力や戦争。道徳がなく肉体的悪用が行われている。言葉の暴力。種々のハラスメント。人格の侵害、差別。
自然災害。地震、津波、火山噴火、台風、ハリケーン等など。
今生まれたばかりの赤ちゃんが、希望、正義、平和、喜びそして安心を持ってこられました。この子の命、生き方の意味を知る必要があります。
そして、この子が光として私たちの日常生活の道を照らし永遠まで天国まで導いて下さることを、自分でしっかりと受け入れねばならないのです。救い主として
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