ウィークリー・メッセージ 2017第25回
「典礼における司祭の役務と信徒の協力の在り方を考える
」
高松教区
助祭
谷口 広海
夏の暑さが一時的におさまり、軽井沢高原の涼しさの中に、全16教区の典礼担当者が一堂に会し、今年度のテーマである「典礼における司祭の役務と信徒の協力」を日本カトリック典礼委員会委員長である梅村司教の丁寧な解説と委員会秘書の宮越氏の説明によって学んでまいりました。
第2バチカン公会議後、しばらくして「信徒の時代」という言葉をよく聞くようになってから久しく時が過ぎています。現在、司祭召命と司牧者減少の中にある日本の教会において、「司祭の役務」と「信徒の協力」の在り方を考え、真摯に取り組むべき喫緊の課題であることは誰もが感じていることでしょう。また、その時期が到来しているのも確かなことでしょう。
教会憲章や典礼憲章が示す司祭の役務と信徒の協力の在り方を、その指針に沿って、どのように実践していくことができるのか、どう対応していけばよいのかなど、信徒の方々と共に考えていくように促されています。
教会における司祭と信徒の関係のとらえ方は、第2バチカン公会議以前と、その後のそれとの理解の変化を確認しながら、これからの「司祭の役務」と「信徒の協力」がどのような関係性の中で十全に生かされていけるか、全教区典礼担当者が共通理解を深める大切な学びの場を与えられたことは大きな恵みであったと考えています。
助祭 谷口広海
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