ウィークリー・メッセージ 201726

 

「―皇帝のものは皇帝に返しなさい―

  

番町教会担当司祭  松永 洋司

 

 日、衆議院選挙が行われます。結果によって、これからの国の行方が決まります。次期政権のとる政策を注視し、偏らない政策が行われることを期待します。


 イエス様の時代、民は圧政に苦しめられていました。二重、三重の重税に身動きが取れない状況でした。そこにイエス様がお出でになって、救いを告げ知らせます。重圧に押しつぶされていた人々は、イエス様に期待します。
 しかし、イエス様の言動は祭司長や民の長老たちにとっては、煙たかったようです。ここずっと、主日の福音で読まれたたとえ話を見れば良く分かります。あれだけ言われれば、彼らが不快感を募らせても不思議ではないと思います。
 
 パウロはいいます。「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威は、全て神によって建てられたものだからです」と。ここを忘れると権力者は独裁者になりかねません。
 ペトロも同じように言います。「主のために、すべて人間の立てた制度に従いなさい。全を行って愚かな者たちの無知な発言を封じることが神のみ心だからです。神の僕として行動しなさい。」勧めの基準は「主のため、神の僕」です。
 イエス様は律法に縛られていた人々に解放を告げます。しかし、祭司長や長老たちは気に入りません。そのため、イエス様を陥れようとします。今日の福音の「皇帝への税金」のお話もその一つです。

 「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」イエス様の答えです。

番町教会担当司祭 松永洋司

 

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