ウィークリー・メッセージ 2018第16回
「待降節第4主日」
鳴門教会担当司祭 サワリムットゥ・スティフェン神父
待降節に入り既に三週間が経ち、もうすぐクリスマスですね。この三週間のミサの朗読で、救い主に関するとても重要なテーマが説明されてきました。
救いの歴史を通して、神がすべての人の救いのために働いてくださった全過程と、神からの尊い贈り物である「救い」に全ての人が招かれていること。そのために神は無限の愛といつくしみを示しておられること。どんなに罪深い生活をしてきたとしても、新しい生き方への再スタートが可能なのです。
なぜなら旧約の長い歴史を通して準備されて北神からの約束、救いの喜びがイエスの誕生を通して実現した事等々、待降節中読まれる聖書から学んでおられることでしょう。今週の典礼における御言葉は、救いを与えてくださるメシア・幼子イエスと母マリアのことをしっかり理解するように呼び掛けています。
今日の第一朗読で,預言者ミカが救い主に関する大事な内容を説明し、更にメシヤでしか与えることができない、限りない平和について詳しく述べた箇所が読まれました。第二朗読はヘブライ人への手紙の中でパウロは、わたしたち皆がキリストの救いに与かる方法え教えています。
その方法とは、言うまでもなく父である神のみ御心を行うことによってであります。福音書においては、聖母マリアがエリサベトを訪問した出来事を通して、神の招きに応えていく方であることを、そしてマリアとエリザベトの素晴らしい出会いについて語っています。
聖書学者ルネ・ローレンはマリアのエリザベト訪問と旧約聖書サムエル記下6章に出てくる契約の箱「神の箱」がエルサレムに運び込まれた出来事とを重ねて説明しています。契約の箱の中にはマナやアロンの杖や神の十戒を記した石版が納められていて、大変重大視された神の現存の象徴でした。
エリザベトはマリアと出合って喜び、次のように言いました。「わたしのところへ来てくださるとは一体どういうわけでしょうか。」(ルカ1:43)同じようにダビデも神の箱をエルサエムへ迎え入れたときに言いました。「ダビデは主をおそれ、どうして主の箱をわたしの元に迎えることができようか。」(サレム記下6:9)
三カ月間、主の箱はガト人オベド・エドムの家にありました。(サムエル記下6:11)(サムエル記下6章を読まれることをお勧めします。)マリアはリザベトを訪問して、三カ月間エリザベトのところに滞在した後、ナザレにある自分の家に帰りました。(ルカ1:56)ダビデとエリザベト神の存在に出会った喜びを分かち合ってくださいました。
今日から2日後に主の降誕をお迎えしますが、神がわたしたちの間におられる喜びを味わうことができますように。
クリスマスおめでとうございます。
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