ウィークリー・メッセージ 201913

 

「すべての命を守る


 

  番町・小豆島教会担当司祭 松永 洋司  

月、教皇さまが訪日されました。上記のテーマをもとに。

どこでだれの前に立たれ、語られたか。そこでのことばと所作を見れば今回の訪日の目的が分かるかもしれません。教皇さまは長崎と広島の爆心地に立たれ祈り、平和アピールをされました。

そして核なき世界の実現と核兵器廃絶を強く訴えました。戦争被爆地でのアピールは大きな意味を持つのではと思います。長崎では西坂の丘(至福の丘)でも祈りをささげられました。

そこにフランシスコ・ザビエルの宣教の実である三名の会員の殉教者への熱い思いを感じました。教皇さまは東日本大震災の被災者とも会われ、被災者の声に耳を傾けられました。

そして若者たちの輪の中にも入られました。教皇さまの被災者や若者に寄りそう姿勢に力づけられた人も多かったのではと思います。

長崎そして東京での御ミサも心に残るミサでした。多国籍化されつつある日本の教会の現実を見ることができました。教皇さまは入退堂の際、祝福を与えます。特に子供たちへのまなざしはあたたかいものでした。

子どもを抱き上げ、キスをする。神の国はこのような人のものである。見えるかたちで示してくださいました。命がないがしろにされがちな我が国です。

教皇さまの今回のメッセージを大事にしながらクリスマスを迎えたいと思います。


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