ウィークリー・メッセージ 2021年8月29日
年間第22主日
岩﨑武神父
今回の主日に読まれる第1朗読の申命記で、「今、私が教える掟と法を忠実に行いなさい。…私が命じる言葉に何一つ加えることも、減らすこともしてはならない。…」とありますが、マルコによる福音書の中でイエス様は「あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている」と言われます。こうなったのは律法を守ろうとするあまり、細則が出来て行って、それを守れば大丈夫みたいなことになっていったからではないでしょうか。最初は律法を守ろうと純粋に、一生懸命考えてできたのでしょう。しかし、その結果律法そのものに向き合わなくなってしまい、そこからの神の心を、その声を聞こうとしなくなっていったことをイエス様は指摘されたのでしょう。それもなかなか受け入れてもらえません。かえって反感を買ってしまうことに。側にいる弟子たちすら、なかなかわかってくれません。それでも、主は語り続けて下さいます。
コロナ禍の今、改めて自分に語り掛けて下さる神の声をしっかりと、聴くようにとの強い呼びかけのように感じます。
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