ウィークリー・メッセージ 2022年6月5日

「聖霊降臨の主日」について

申繁時神父


 2022年6月5日の主日は、「聖霊降臨」の主日となります。
 毎年ご復活祭後は「復活節」が始まり、6週間続き、その後は「主の昇天」「聖霊降臨」「三位一体」「キリストの聖体」と教会にとって大切な主日が続きます。そして、今回は「主の昇天」の後にくる「聖霊降臨」の主日となります。
 季節は梅雨の初め頃で、足元が悪くも感じますが「聖霊降臨」の主日は、司教様は多忙と思います。それは、「聖霊降臨」の主日には「堅信式」を行うケースが多いからです。
 つまり、聖霊降臨の主日に「堅信」を受けることが望ましいと言えるでしょう。

 けれど「聖霊」とは何か?と信者さんに直接聞くと、答えがなかなか見つからないと聞きます。単純には、最初の祈り「父と子と聖霊によって」と祈りますから、すべては三位一体の神様であること、「聖霊」もまた神様として意識してもよいでしょう。
 では、「聖霊」とはどんな神様なのか?とポイントをしぼるならばどうでしょう。
 【聖霊とは旧約聖書の原語のヘブライ語(霊的)では「息」「風」の意味で、風は目に見えないけれど肌で感じる神様の働きのようなものと意味しました。
 新約時代になり、聖霊によって処女マリア様がイエス様を宿したといい、洗礼者ヨハネがイエス様に洗礼を授けたとき、聖霊がイエス様の上に降った物語り、イエス様の公生活は聖霊の導きによって始まり、聖霊によってイエス様が死者の中から復活され、復活の約束は聖霊の力だと示されています。また、弟子たちの福音宣教を助ける「弁護者」として守ってくれる存在と表現し、今現在も世界に福音を宣べ伝えるため、聖霊が弟子たちを助け強め、キリスト者の共同体である「教会」を支えている存在(百瀬文晃著「生涯学習のためのキリスト論」からの引用)】であるといえるのです。

 先の「堅信式」について、キリスト者としての大人の生き方を自覚して「堅信」を司教様から授けていただくことが、「聖霊」の絶対的な助けとつながります。
 「聖霊降臨」の主日には、希望と勇気と愛をもって生きることを見つめなおし、大切にしながらお祈りすることが必要ではないでしょうか。

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